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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 127

「ならいいか!」 

突然立ち上がる要の行動は誠達にすでに予想されていた。にんまりと笑いながら誠に絡みつく要。さすがにカウラやアイシャの目があるのが気になるが暴力サイボーグに逆らう度胸は誠には無かった。

「いいわけ有るか!いつ犯人が特定されるか分からないんだぞ!」 

カウラの言葉にアイシャも頷きそのままビールを飲んでいる少女のように見えるランをにらみつける。

「オメー等・・・一応司法捜査官であることが保安隊の身分を保証してるんだぞ・・・法令をちゃんと読んどけ」 

「クバルカ中佐のおっしゃるとおりですね。たとえ容疑者が特定されても裁判所の令状が出ない限り私達は指一本触れられませんから」 

ランの言葉に頷きながら端末を終了するラーナ。そして彼女が顔を上げたときに彼女の同盟司法局法術特捜での上司に当たる嵯峨茜警視正が狭苦しい部屋に入ってきた。

いかにも珍しそうに古ぼけた机や痛んだ壁を眺める紫色の着物が似合いすぎる茜に誠達は見とれていた。

「皆さん・・・あまさき屋は抑えましたわよ。急ぎましょう」 

「けっ!」

明らかに場違いな格好と上品な物腰は対極に立つ要の声と同調して全員をアフターファイブモードへと切り替えていた。

「じゃあ・・・ラーナちゃん。先に着替えてるわよ」 

アイシャはそう言うと恐る恐る端末を終了しているカウラを引っ張って廊下に向かう。要もニヤニヤ笑いながらその後に続いた。

「クバルカ中佐、神前曹長。ちょっとラーナと話がありますから」 

遠慮がちにつぶやく茜の言葉に棒立ちの誠の腕を撮ってランが誠を廊下に連れ出した。

「あいつ等も色々あんだよ。とりあえず着替えて来いや」 

そう言われた誠は不承不承定時ということで更衣室に向かう事務職員の流れに続いて建物の奥の男子更衣室に向かった。

明らかに異物のように思われている誠。それぞれににやけて雑談を続ける署員から離れて一人更衣室で着替えをしていればさすがにホームだった保安隊の隊舎が恋しくなってくる。

「それで・・・うちの家内がな・・・」 

嘱託職員のような白髪の男性署員が年下の巡査部長に身の上話をしていた。最年長が46歳の嵯峨と言う保安隊では味わえない空気を感じながらジャケットを羽織る誠。そんな中で突然派手に扉を叩く音が誠の耳に飛び込んできた。


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