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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 128

『出て来いよ!神前!』 

あまりの激しいノックに驚く署員。そしてその視線は必然的に誠へと注がれた。驚いた誠は慌てて着替えを済ませると走り出す。

「すみません・・・お騒がせしました・・・西園寺さん!」 

「なんだよ遅いテメエが悪いんだろ?」 

迫力のある面持ちで誠を見上げる要。その隣には髪を結びなおす途中で出てきたと思われるカウラとコートの襟を整えているアイシャがいた。

「そんなに急いでどうするんですか!」 

「いいんだよ。酒がのめるんだから」 

「アタシはオメーのボトルまで頼まねーからな」 

満面の笑みの要に突っ込みを入れるラン。周りの帰宅しようとしている女性署員の痛い視線が誠に向かってきていた。どれも殺気が感じられて誠はひたすら居づらい感覚に襲われる。

「でも・・・本当にいいんですか?」 

「何がだよ」 

相変わらずビールを飲んでいるラン。誰も小学校低学年にしか見えない彼女を注意しないのが不思議に見える光景に誠は少し違和感を感じていた。

「だって警邏隊の巡回は深夜もあるんじゃないですか?その深夜に反応が出たら・・・」 

誠の言葉に小さなランはそのまま誠の腹の手前まで歩いてくると大きくため息をついた後まるで子供のように見上げる。

「令状がないとなんにもできねーのは説明したろ?それとだ。警邏隊はアストラルゲージについちゃー説明なんて受けてねーんだ。吉田に確認させたがあの杉田とか言うここの署長の腰巾着だが・・・かなりの食わせもんだぜ」

「なんだ?アストラルゲージの説明なんてまるでしないで警邏隊の車に取り付けさせたのか?」 

「西園寺。いい勘だ・・・って仕事の話は野暮だな。行くぞ!」 

そのまま玄関ロビーに向かう小さな体。誰もが不思議そうにその後ろを誠達が歩くのを不思議に思っているようでいたい視線が突き刺さるのを感じる。そして玄関ロビーではさらに和服の茜と赤い糸でいくつも刺繍をされた黒いベストに白い袖の服と言う遼南高地部族の民族衣装のラーナが待ち構えていた。

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