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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 129

「お疲れ様ですわね」 

「まあな・・・」 

茜の言葉に要が頷く。誠が周りを見渡すと着物と遼南民族衣装の組み合わせの人間がロビーに集まっている状況でかなり周りの注目を集めているのが分かった。

「それじゃー行くぞ」 

先頭を歩くラン。渋々その後をカウラがついていく。

「ちっちゃい姐御がいると飲みに行く感じがしねえな」 

「聞こえてるぞ!西園寺」 

上機嫌でランが振り向く。さすがに三本の缶ビールは小さなランの体にアルコールを回すには十分すぎる量だった。すでに顔は真っ赤で上機嫌で自動ドアを抜けていく。

「ベルガー。ラーナをこっちで連れて行くから神前達を頼むわ」 

ランはそう言うとそのまま車止めに停めてある茜の高級乗用車に足早に向かう。仕方が無いと言う表情のカウラはそのまま裏手の駐車場に向かった。

「でも本当に良いのかねえ・・・外野の連中が動き出しているんだろ?」 

「西園寺さん。外野って・・・」 

ぼんやりとつぶやく誠を要のタレ目が見上げてくる。

「誠ちゃん。同盟厚生局の時を忘れたの?地球やテロ組織。同盟非加盟国・・・いいえ同盟機構の内部組織の連中も今回の星を狙っているのよ」 

「それは分かるんですが・・・」 

赤いカウラのスポーツカーが夕闇に照らされているのを見ても誠も要もしっくり行かない感覚が続いていた。

「逆に考えるとこれだけ注目を集めればそれぞれの組織は動きづらいだろうな。法術関連の特殊部隊の派遣は一般部隊に比べれば相当なコストとリスクが要求される。情報収集も然りだ。手駒の少ない法術師をやりくりしての調査。しかも獲物を横取りされる確率が高いとなれば手を出せる勢力は相当限られてくる」 

カウラはそう言うとそのまま自分の車のドアを開いた。いつものように助手席の扉を開いてシートを倒すと後部座席に乗り込む要。

「確実に食いつくのは『ギルド』と東モスレムの原理主義者連中・・・それにゲルパルトのネオナチくらいのものか?」 

自分の隣に誠を引きずり込んだ要は苦笑いを浮かべながらつぶやいた。


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