スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 133

「先にやってるわよ!」 

真ん中のテーブルにはサラの赤い髪が揺れていた。すぐに隣にはうつむいてじっとたこ焼きをにらんでいる島田がいる。

「んだ・・・上は?」 

「警備部の旦那が宴会だって」 

そのまま自分の脇をすり抜けて厨房に向かう小夏の言葉に頷きながら要は先頭で店に入った。

「あら、神前君達も来たの・・・上は使っているからこちらでいいかしら」 

「かまいませんよ・・・それよりシャム。吉田はどこ行った」 

猫耳を直していたシャムはランの言葉にしばらく沈黙する。

「俊平は・・・」 

そう言いかけたとき奥の上の座敷へと続く階段を降りてくる吉田の姿が入り口で躊躇している誠の目にも入って来た。

「中佐!先に始めさせてもらっています!」 

よく見れば吉田の手にはビールを入れたグラスが握られていた。

「上の連中はウォッカだろ?」 

「いえいえ。最近はマリアの姐御がうるさくて・・・ビールでちびちび飲みながら上司の愚痴を・・・」 

吉田はニヤニヤと笑うとそのまま入り口手前のテーブルに腰を下ろしてビールをあおった。

「なんだか嫌な飲み会ね」 

「まあシュバーキナ中佐は厳しいですから」 

サラのきつい言葉にフォローを入れながらずっとたこ焼きを口に入れるのを躊躇していた島田がたこ焼きを箸でつかむ。

「どれか一個が烏賊なのよ・・・当たるかしら」 

にんまりと笑うパーラ。ようやく島田が何かをかけて烏賊とタコの区別をつける遊びをしていることがわかって納得する誠。

「つまらねえことやってるな」 

「ガソリン一回満タンですよ・・・」 

苦笑いを浮かべると島田は真ん中のたこ焼きを口に放り込んだ。

FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

テーマ : *自作小説*《SF,ファンタジー》
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

プロフィール

ハシモト

Author:ハシモト
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。