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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 143

「昨日の飲み会はリフレッシュの為のものだ。それを・・・」 

カウラはそう言いながら誠の足元の布団に手を伸ばす。そのしぐさに思わず引き込まれそうになる誠だが、要とアイシャの視線を感じてカウラの前に立ちふさがった。

「布団ぐらい片付けますよ」 

「その前に服を着ろ。今日からいつ何が起きてもかまわない覚悟をしてもらわないとな」 

上官にこう言われたらどうしようもない誠だった。そのままセーターを頭から被る。そしてそのままじっと誠を見ている要とアイシャに目をやった。

「そんなに見ないでくださいよ」 

「昨日はあんなに『俺を見ろ!』って叫んでたのに?」 

「そんなこと言ってたんですか?」 

顔を赤くする誠にアイシャと要が顔を見合わせて爆笑し始める。

「馬鹿は相手にするな。もうすぐ時間だぞ」 

布団をたたみ終えてカウラが立ち上がる。仕方がなく誠もそのままカウラについて廊下へと出た。

早朝の寮はいつものように戦場だった。警備部の面々が二日酔いか何かのように頭を抱えながら短髪の金色の髪を掻き揚げながら誠達を避けて追い抜いていく。

「警備部の連中。昨日は飲まされてたからなあ」 

「そんなことがあったんですか?」 

「飲ませたのはオマエだろ?」 

要にそう言われても誠の記憶はまるで消えていた。仕方なく階段を下りながら昨日の全裸になった自分の事を思い出してみるがまるで浮かんでこない。

「じゃあちょっとアタシはタバコを吸ってくるから」
 
「そのまま永遠に吸ってて良いわよ」 

「うるせえ!」 

にやけながら紺色の長い髪を掻きあげるアイシャに悪態をつくとそのまま要は中二階のラウンジにある喫煙所に消えた。

「今日は・・・ヨハン君が食事当番ね」 

「アイツがここにいる意味があるのか?味見とか言って大量に食べているらしいじゃないか。士官のアイツがここにいる理由はダイエットの為だろ?」 

カウラはそうつぶやきながら朝らしく忙しそうに動き回る隊員が集まる食堂へと入っていった。

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