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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 146

「皆さんも十分注意してくださいね」 

ラーナの言葉を待たずに誠達はそれぞれの端末にかじりついて警邏隊が車に積んでいるアストラルゲージの検索結果に目を通していた。

「言われるまでもねえよ」 

そう言うと要は首のジャックに端末のコードを接続している。

「退屈よね・・・」 

「言うことはそれだけか」 

不機嫌そうに流し目を向けてくるアイシャにめんどくさいと言う表情を浮かべるカウラ。誠は苦笑いを浮かべながら目の前のモニターに目を向けていた。

平坦なグラフが見える。時々跳ね上がる数値に驚いて以前の事件の際のデータを引っ張り出すが、すぐにゲージは穏やかに下がってしまう。

「意外と法術師って多いのね。東和は法術適正検査を義務化したほうが良いんじゃないの?」 

アイシャの言葉にカウラがため息をつく。誠もただ引きつった笑みを浮かべるだけだった。

「法術検査を受けるかどうかは東和では個人の意思ですから。同盟も内政干渉はできないですよ」 

「めんどくさいわね」 

ラーナの弱った顔に満足したように頷いたアイシャはそのまま画面へと視線を戻した。

「見つかるものなら早く見つかるといいな」 

「西園寺も良いことを言うもんだな」 

要もカウラも昨日一日同じことをしていたのを思い出したかのようにうんざりした表情を浮かべていた。

「無駄口を叩くんじゃないわよ」 

「一番叩きそうな奴に言われたくねえよ」 

アイシャもすでに飽きている。人造人間とサイボーグ。どちらも忍耐力は通常の人間よりも有るはずなのに明らかにその限界は近くまで来ていることを知って誠はただ苦笑いを浮かべるだけだった。

「神前、飽きねえか?」 

「仕事ですから」 

「ふーん」 

まじめにモニターを見つめている誠の言葉にとげのある表情を浮かべながら再び要の視線はモニターに向かった。

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