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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 153

「こんな街・・・」 

「街とは言えねえだろ。ただの工事現場だ」 

外を眺める誠にそう言いながら一緒に外を見る要。二人とも明らかにこの部屋が異常な場所であると言うことを確認していた。

「夜はこの下のコンビニの店員と工事現場を警備する警備員だけ・・・さびしいところね」 

アイシャはそう言いながらコートの襟を直す。その動作にカウラも苦笑いを浮かべながらアストラルゲージの終了を始めていた。

「この部屋で暮らすのを選んだ・・・先を見るにしてもほどがあるよな。確かに空気が読めなくて会社を解雇になるには十分な神経の持ち主だな」 

そう言うとそのまま要は玄関に向かった。

「何年か経てば人気スポットになりそうだけど・・・どうなるか分からない時代だから」 

呆然と目の前の道路を通過していくトレーラを眺めている誠の肩に手を乗せるアイシャ。カウラはそれを見ても気にしないというように終了したアストラルゲージをコートのポケットに収めた。

「水島とかいう人物は人間が嫌いなのかな」 

「好きだったらこんなところで暮らせるわけ無いわよね。でも・・・そんな人物が他人の能力を乗っ取って犯罪に走る。なんだか不思議な話よね」 

「不思議?むしろ当然じゃねえのか?誰でも彼でも人であると言うことだけで憎むことができる人間はいるものだぜ。まあめったにお目にかかれねえが今回の水島何がしとかいう奴もそう言う人種だったと言うことだよ」 

カウラ達の雑談に一区切りつけるとそのまま要は外へと出て行った。外の冬の冷たい外気がこもった部屋の中に舞い込んできて誠達を包む。妙に生暖かい空気から開放されて誠は一息つくと玄関に向かった。

「本当に人の気配がしないわね」 

「西園寺の言うとおりなんだろうな。たまにはアイツもいいことを言うものだ」 

そう言いながらブーツを履くカウラ。誠は靴を履く二人から再び視線を窓の外へと移した。

「どんな人物なんでしょうね」 

「すぐに会えるわよ。まあ私は会いたくないけど」 

アイシャはそう言いながらパンプスを履くと大きく伸びをして廊下へと消えていった。

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