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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 158

「まだかよ」 

定時まで30分。要は大きく伸びをしながら画面から目を放そうとしない一応小隊の隊長であるカウラにそう言った。

「まだ30分前だ」 

「それじゃねえよ。ちゃんと水島を引っ張れる証拠は見つかったのかって言うことだよ」 

要の言葉に誠もアイシャもラーナも大きくため息をついた。

「要ちゃん。そう簡単に証拠が挙がるなら誰も苦労はしないわよ」 

「そりゃあそうだけどさあ」 

今度は要は腰を左右に振っていた。

「サイボーグが準備運動か?」 

「うるせえなあ」 

カウラの言葉にいつものように口を尖らせると立ちががる。

「タバコ吸ってくるわ」 

「はいはい!行ってらっしゃい!」 

投げやりなアイシャの言葉にそのまま席を立とうとした要。その時突然ラーナが立ち上がった。

「取れました!取れましたよ!」 

「なんだ?何が取れたんだ?」 

モニターを指差す彼女の表情を見た要の表情がシリアスなものに変わると部屋の空気が一変した。

「元旦の東宮神社の放火!目撃証言が取れたんですよ」 

ラーナの叫び声にそれまで無言だったカウラまで立ち上がる。

「引っ張れるんだな?これで引っ張れるんだな?」 

「待ちなさいよ要ちゃん。東都地検は?地裁の令状は?」 

落ち着こうとしているはずのアイシャの声も上ずっていた。彼女の鋭い目つきに刺激されるようにラーナのキーボードを叩く速度が加速する。

「地裁には嵯峨警視正の顔が利きますから・・・なんとかうちにも令状が・・・」 

「頼むぞ茜、希望の星だよ」 

満面の笑みで叫ぶ要にさすがに不謹慎だと言うようにカウラが白い目を向けているのがおかしくて誠はつい噴出していた。

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