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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 167

「なにやってるのよ!」 

「でけえ声出すんじゃねえよ!」 

「先に扉を蹴破って大きな音を立てたのは要ちゃんでしょ!」 

何も無い診察室の中に飛び込むとすぐさま喧嘩を始めるアイシャと要。カウラはこめかみに手を当てながらいつものように呆れて二人が口を閉じるのを待った。

「結構広いから大丈夫なんじゃないですか?」 

『そんなわけ無いでしょ!』 

アイシャと要がせっかく仲裁に入った誠を怒鳴りつける。落ち込む誠の肩を叩きながらカウラは部屋から外を眺めた。

「アタシの方が向いてるぜ、こういうことは」 

そう言うと要はカウラを押しのけて周りを見回した。彼女の目は闇夜には向いていた。眼球にはスターライトスコープが仕込まれていてもうすでに太陽が沈んで暗がりばかりになった廃病院の何も無い光景を見通すことができた。

「ラッキーだな。誰もいねえよ」 

そう言うとショットガンを構えながら走る要。誠達もその後に続いた。物音は誠達の走る靴の音ばかり。ただひんやりとした空気を頬に感じながら誠は走った。

要が階段の手前で立ち止まると中腰で手で後続のカウラ達に止まるようにサインを出した。

「誰か・・・」 

確認をしようと口を開いた誠の口元に要が指を差し出して制止する。そして指で上の階を指すと一人の人物がそこにいると言うハンドサインを出した。銃を握り締める誠。その不安そうな様子にニヤリと笑みを浮かべた後、要は静かに階段を登りはじめた。

誠にもしばらくして気配が感じられた。何かを探していると言うような雰囲気が頭の中を駆け巡る。

『水島勉の・・・法術発動かな・・・でもそれなら・・・』 

考え事をしていた誠は階段の端にあった窓ガラスの破片を踏んで音を立ててしまった。

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