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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 169

要は静かに階段を登っていく。誠とカウラはその様子を見ながら静かに彼女が登りきるのを待っていた。

そのまま顔を出した要。そしてそのままついて来いというハンドサインを出す。誠、カウラはそのまま銃を手にゆっくりと階段を登った。

「アイツ等も水島とかいう奴を見失ってるみたいだな」 

そう言うと要は静かに銃を小脇に抱えると腰の拳銃に手を伸ばした。

「やるのか?」 

「丸腰とは思えねえからな。とりあえず確認しただけだ。ちゃんと入っているな……弾」 

「要ちゃんらしくも無いわね。緊張してる?」 

後から追いついたアイシャの言葉に力なく笑みを浮かべる要。状況としてはいつもの強気が要に無いのは誠にも理解できた。

「恐らく『ギルド』の連中以外にも水島をここに飛ばした法術師を擁する勢力の介入が予想されるわけだ」 

「確かにそうなるだろうね・・・ネオナチ連中だと数で来るかも知れねえからな」 

要の表情が再び曇る。そして誠と目があった要は自分の弱気を悟られまいとそのまま北川が消えていった方向に眼を凝らす。

「実弾は・・・カウラちゃん持ってる?」 

「スラグ、散弾ともに無しだ。場合によってはこちらでやるしかないな」 

今度はカウラが腰の拳銃を叩く。誠もさっと腰に手をやる。

「誠ちゃんは期待していないから良いわよ」 

「すみません・・・」 

謝る誠に笑顔で返すアイシャ。それを見て舌打ちした要はそのまま立ち上がって北川の歩いていった方に歩き始めた。

「無駄口はいい、進むぞ」 

カウラの声に誠の顔から笑顔が消えた。次第に闇夜に沈む廃病院。要の目に内蔵された暗視機能と誠の法術師としてのサーチ能力に頼る前進。

北川の足音が次第に遠くなる。誠は要についていきながらただどこからか飛び出てくるだろう第三勢力を想像しながらショットガンを構えながら進んでいった。


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