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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 171

「分かった!なんでもする!」 

いつの間にか自分が叫んでいることに気づいて口を押さえる水島。彼の頭の中にも近辺を徘徊しているあの斬殺魔の存在は確認できていたので周りを見渡すが特に変わったところは無かった。

『それじゃあ・・・すぐ迎えに行くと言いたいんだけど・・・』 

「なんだ?何かあるのか?」 

『おじさんを襲った連中以外にも出てきたから・・・タイミングを計らないとね』 

クリタの言葉に水島は絶望した。

「あの化け物以外にも出てきたのか・・・どこが?」 

『決まっているじゃないか、警察だよ。4名の警察官が現在その建物に侵入している。下手に僕等が動けば射殺されても文句は言えないしね』 

「射殺・・・?」 

絶句する水島。警察が動いているだけでも後ろ暗い彼には厳しい言葉だと言うのにさらに射殺と言われて水島の体の緊張はさらに激しくなった。

『脅しなどはするものじゃないわよ。東都警察はそう簡単に犯人の射殺を行なう組織ではありませんわ。警察官に保護されてそれを私達が合法的に引き取ると言うやり方も・・・』 

「止めてくれ!警察なんか・・・警察なんか・・・」 

立ち上がるとそのまま薄暗い部屋を飛び出した。水島はその行動の意味を自分でもよく分からなかった。動けば殺される。そんな思いで扉の中に隠れていた自分。だが動き出したい衝動に駆られるとその本能のままに立ち上がり走り出していた。

『おいおい、おじさん大丈夫なのかな?』 

楽しんでいるようなクリタ少年の声が頭の中で響く。だが水島はそのまま腐った鉄筋がむき出しの廊下の壁に沿って走り出す以外のことはできなかった。

「死んでたまるか・・・死んでたまるか・・・」 

そうつぶやきながら階段を駆け下りたところで背後に気配を感じて水島は振り返った。


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