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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 174

銃声が響くのを聞いて水島は廊下の腐ったタイルに張り付いて息を潜めていた。

「なんだ・・・何が起きてるんだ?」 

『さっき説明しなかったかな?保安隊だよ』 

相変わらずのんびりとしたクリタ少年の言葉が頭の中に響く。

「流れ弾で・・・勘弁してくれよ」 

恐怖に震えながら一言。そんな水島の目の前に干渉空間が広がった。

現れたのはクリタ少年ではなかった。

「どうも・・・」 

戦闘服に身を包んだサングラスの大男がそこに立っていた。

「立ってください」 

男の体格にも似合わないか細い声に驚きながら水島は立ち上がった。戦闘服の男は手にしたアサルトライフルを何度か叩いた後ゆっくりと廊下を進んだ。

「離れないでくださいね」 

まるで賓客を案内するかのような言葉に彼があまり日本語が得意ではないことに水島は気づいた。

「ご苦労様ですね」 

「これも仕事ですから」 

男はかけていたサングラスに手やりながら階下の様子を伺っている。

「銃撃戦になりますか?」 

「どうでしょうか?」

めんどくさそうにそう吐き捨てるとそのまま銃を構えて階段を下りていく。

「ミスター水島。法術の気配はありますか?」 

「いえ・・・」 

水島の言葉に少し不満そうにそのまま男は階段を静かに下りる。水島の足取りも釣られて忍び足に変わっていた。

「恐らく『ギルド』ですね。それに保安隊・・・難しい任務です」 

「はあ」 

淡々と話す大男の言葉を聞きながら水島は静かに四階の階段を下りきったところで身を伏せる大男に合わせてしゃがみこんだ。


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