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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 175

「西園寺さん!」 

誠の言葉に階段を登ろうとしていた要が振り返る。

「法術反応です。しかもこれまでのものとは違います!」 

「動いたようだな・・・おそらく水島をここに飛ばした誰かだ」 

カウラはそう言うととりあえず三階に向かう階段の踊り場で銃を手に上の階を警戒している要の隣でしゃがみこんだ。

「第三勢力か・・・もしあのダンビラで切りつけてくるような連中が増えたらどうするよ」 

タレ目で上官を見つめる要。カウラはしばらく沈黙した後口を開いた。

「その場合は一時撤収だな。私達の戦力ではどうにもできない」 

カウラの言葉に遅れてきたアイシャも頷く。

「でも・・・」 

「神前。オマエは数に入れてねえからな」 

「西園寺さん・・・」 

半分泣きながらの誠の言葉だが女性士官三人ははじめからそれが当たり前だと言うように上の階を警戒していた。

「第三勢力・・・戦力が気になるわね・・・」 

「今のアタシ等でどうにかなる相手なら・・・北川達から引き離してそのまま捕縛といけるな」 

要はそれだけ言うとそのまま階段を登り始めた。

「神様にでも祈ろうかしら」 

アイシャが誠の背中を叩く。それに気がついて誠もカウラとともに要のあとに続く。

「気配がしねえ。赤外線反応なし。北川の奴は上に向かったか」 

そう言いながら壁伝いに三階にたどり着いた要。それを確認するとカウラと誠もその後に続いた。

「北川さんの拳銃は脅威にならないとしてももう一人の例の辻斬り。相手にするにはきついわよ」 

アイシャの言葉に要は頷いた後そのまま四階に上がる階段に取り付いた。


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