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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 185

「予想通り・・・」 

要の気まぐれに付き合わされた寮の住人はランニングから戻ると我慢していた腹痛に襲われて食堂に突っ伏していた。不死身の島田も顔色を青くしてテーブルに突っ伏せている。

「気合が足りねえな」 

「気合の問題?」 

平然として周りを見渡している要にアイシャが青い顔で突っ込みを入れた。

「単に自分の義体の慣らしに全員をつき合わせたかっただけだろ」 

カウラの一言に少々焦りながら頭を掻く要を見ながら誠も苦笑いを浮かべていた。

「それより・・・面白い話があるんだが・・・」 

「なによ要ちゃん。これ以上何か変なことがしたいわけ?」 

面倒なことだと言うように顔をしかめるアイシャ。要は仕方が無いと言うように腕の端末を起動させ画面を表示させた。

「遼州同盟の人権機構?例の東和の法術師問題で何か動きがあったわけ?」 

アイシャはよたよたと要の腕の上に展開された画面に目をやった。

「法術適正の強制化の件ですよね」 

「ああ、そんなことをやられたら遼南あたりは大激怒だと思ったが先に同盟本体が動き出したらしいや」 

苦笑いの要。誠にとっても身近な問題だけに画面に目が行くのは自然な成り行きだった。

「なんですか・・・法術適性検査の強制化は著しい人権問題になるであろうと・・・」 

「何言ってるんですかね、遼北や西モスレムじゃ強制じゃないですか」 

「島田ちゃん。元々人権意識の薄い国の話をしてもむなしいだけよ」 

島田の言葉に余裕のある突込みを入れるアイシャを見ながら誠の目は端末を起動させた要に向いた。

「で・・・どうなるんでしょうか?」 

「色々あるってことさ。たぶんオマエのお袋も今回は年貢の納め時だってことだ」 

「母が?なんで?」 

ぼけっとしている誠に要は大きくため息をついた。

「誠ちゃんが明らかに進んだ法術師である以上、その両親が法術適正があると考えるのが普通でしょ?」 

「あ・・・」 

アイシャに指摘されて誠はようやく要の意図に気づいた。


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