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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 186

「身近にいると気になるよねえ」 

アイシャの言葉に誠も頷く。恐らく母は法術適正がある。誠もなんとなくそう思えていた。

「国が割れる事態になれば・・・『官派の乱』の胡州の再現か?」 

「そうはならんだろ。東和は一応シビリアンコントロールができてる国だ。保守派が叫んでも軍は動かねえよ」 

カウラと要。別の話題を口にしながらもその目は誠を見つめていた。

「どうなりますかね?」 

「私に振らないでよ」 

誠の言葉にアイシャが苦笑いで答える。その様子がおかしいのか島田が噴出していた。

「はいはい!まもなく出勤の時間ですよ!」 

叫んだのは食堂に闖入してきたサラだった。その隣にはため息をついているパーラがいる。

「アイシャさんに呼び出されたんですか?」 

「まあね。パーラに頼んで送ってきてもらったの」 

サラの言葉にパーラが引きつった笑いで頷いた。恐らく早朝にアイシャからの電話で無理やり起こされてサラを家まで車で迎えに行ったパーラの苦労を想像すると誠も本当に彼女が不憫に思えてきた。

突然の言葉だが寮の主である島田とつきあっているサラの言葉に腹痛に唸りながらも隊員達はそれぞれに出勤の準備の為に食堂を後にしていく。

「それにしても・・・なんだか浮かない顔じゃない」 

サラは島田のジャージの襟をいじりながら誠達を眺めた。

「まあ・・・食後すぐに運動させた誰かさんのおかげでね」 

「しつこいぞ、アイシャ」 

ばつが悪そうにつぶやく要にカウラが大きくため息をつく。

「それにしても・・・アイシャの頼みで吉田さんに調べてもらったんだけど・・・」 

そう言うとサラが一枚のチップをポケットから取り出した。

「吉田に?何を?」 

唖然とする要を横目に笑顔のアイシャはチップを受け取るとそのまま食堂の外へと消えた。


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