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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 190

「菰田!良かったな!一人前の男になれて!」 

「西園寺さん!何言っているんですか!」 

顔を真っ赤にする菰田。隣で理解できずに固まっているカウラを見て今度は菰田の顔が青く染まった。

「カウラちゃんじゃなくて!お姉さんよ」 

アイシャの言葉でようやく誠も事態が理解できた。

保安隊運行部。部隊を運用する巡洋艦『高雄』の艦長鈴木リアナ中佐は数少ない部隊の既婚者だった。穏やかな性格で刺々しいほかの女性部隊指揮官達が『姐御』扱いされている中で彼女は『お姉さん』と呼ばれて親しまれていた。

「知っちゃうと普通ですね」

「だな」 

「なに?誠ちゃんに島田君。つまらなそうじゃない」 

アイシャに言い寄られて苦笑いを浮かべる二人。それを見るとアイシャは二人にクラッカーを持たせた。いつの間にか来ていたサラやパーラもアンや菰田にクラッカーを渡す。

「もうそろそろ来るから。これでパーンてやるのよ」 

サラの言葉に誠と島田は顔を見合わせた。

「来る?挨拶に行くんじゃ・・・」 

「狭い部屋に入られても迷惑でしょ?それなら部隊をぐるりと回ってお祝いした方が良いじゃない」 

「まあ・・・そうですかね」 

なんとも狐につままれたような表情で納得してみせる島田。誠も仕方が無いと言うように廊下に並んでいた。目の前の医務室には医務間のドム大尉が運行部の黄色い髪の下士官からクラッカーを受け取って階段を上がってくるリアナに向けてクラッカーを鳴らした。

「おめでとう!」 

ドムの言葉に合わせるように誠達もクラッカーを鳴らす。白い長い髪のリアナが手を振りながらそれに答えた。

「おめでとうさん」 

なぜか関西弁で言うと要も遅れてクラッカーを鳴らした。


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