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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 192

「隊長!」 

「おう!おめっとさん!」 

リアナが隊長室に入るとにこやかに嵯峨は彼女を迎え入れた。隣には笑顔の明華が、その隣の小さなランはまるで子供の手のような両手で大きく拍手をしていた。

「この部屋は空気が悪いからな・・・窓を開けるか?」 

「厳しいねえ・・・マリアは」 

窓に向かう金髪痩身のマリアを隊長の椅子に座ったまま苦笑いで嵯峨は見つめていた。

「それより兄さん。リアナさんが抜けるとなると・・・」 

背広の小男が嵯峨を兄と呼びながら難しい顔でリアナを見ていた。

「高梨さん。すぐに休むわけじゃないですから」 

「でも鈴木中佐。お体が第一ですよ」 

「そうだな。アイシャの馬鹿も使えるようになってきたんだ。楽したってバチはあたらねーと思うぞ」 

嵯峨の弟で管理部部長の高梨渉と部隊副長のクバルカ・ランの言葉にリアナが微笑みで返した。その時部屋の扉をノックする音が響いた。

「開いてるぜ!」 

めんどくさそうに叫ぶ嵯峨の言葉を聞くと扉が開いた。そこには噂のアイシャの他に要とカウラ、そして誠が神妙な表情で立っていた。

「遠くにいても始まらねえよ!こっち来い!」 

入り口で黙って歩哨の真似事をしているシャムと吉田を白い目で見ながら誠達は部屋に通された。

「お疲れ様だね。例の犯人の身柄の確保。よくやったと言えるなあ」 

「室内戦闘の訓練が必要な感じだがな」 

嵯峨の言葉に警備部部長として室内戦闘などの訓練の指揮を担当しているマリアの厳しい言葉が飛んだ。

「はあ、申し訳ありません」 

片腕を落とされ腹に七発の銃弾を受けて義体を駄目にした要が渋々頭を下げた。


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