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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 195

「でも・・・良いんですか?」 

「いつもいつも・・・水ばっか差しやがって!水差し野郎!」 

誠の言葉に要はすばやく反応するとそのまま首にまとわりついてそのままヘッドロックを決めた。

「苦しい・・・」 

「しょうがないじゃないの。前から言っているようにこの法術の力。存在自体がタブーみたいなもののふたを開けちゃったんだから・・・ある程度の摩擦は覚悟しないと」 

「ほう、クラウゼが珍しいな。正論だな」 

「カウラちゃん。珍しいとは心外ね」 

ニヤニヤ笑いながらのアイシャとカウラの言葉を聞きながらようやく首を万力のような要の腕から開放されて息をつく誠。やってきたハンガーに張り出した階段から階下を覗いた。

整備班員が大漁旗を振り回しながら万歳を続けている。その中心にはライトブルーと言うより白に近い色の髪のリアナの笑顔が揺れていた。

「まあ・・・あれだ。難しいことは後で考える。それで駄目なら叔父貴に押し付ける。それがうちの流儀だからな。気にせず楽しめばいいんだよ」 

「ずいぶんとまあ・・・お気楽なのね」 

「アイシャに言われる筋合いはねえよ」 

じゃれながらも要もアイシャも笑顔だった。横を見ればライトグリーンのポニーテールを開かれたハンガーの扉から吹いてくる北風になびかせながら笑顔を浮かべるカウラがいた。

「寒いですね」 

「そりゃ冬だからな。まあいいや、とりあえずシャムのところに行ってジュースをあるだけ持って来い。足りなかったら買出しに行くから。パーラの車で行けば結構詰めるからな」 

「仕切るわね。要ちゃん」 

「別に仕切っているわけじゃねえよ」 

相変わらず口だけの要にせかされて誠は階段を駆け下りる。

「神前君!よろしくね!」 

リアナが手を振るのを見ながら誠は笑顔でシャムが溜め込んでいるジュースのある一階の食堂に向かう。

すべてはことも無く平和である。そんな当たり前の日々が帰ってきたことに誠は満足しながら走り始めた。


                                        了


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