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遼州戦記 播州愚連隊 71

『では乙の13、および丙の23地区に敵が取り付いています!』 
「了解」 
 洋子はすぐにエンジンに火を入れてそのまま大型エアロックを押し開ける。
「光?」 
 彼女がつぶやく。いくつもの閃光が目に入った。彼女は知っていた。かつて彼女の兄が同じように閃光の一つとなって消えたことを。そしてこれから自分はそれを作るために出撃することを。敵の揚陸艦は三隻、明らかにこちらの数の不足を知っているように腹を晒して浮かんでいた。その手前にはすでに大破して爆縮を繰り返している友軍の駆逐艦が見える。
『現在そちらに二機!直進してきます』 
 オペレータの男性の言葉に頷きレーダーとモニターに目をやった。
「素人じゃないのを分かってもらわないと!」 
 モニターの端の動くものにレールガンの照準を合わせる。相手はまるで馬鹿にしているようにあわてるそぶりもなく突っ込んでくる。
『その距離じゃあ……ねえ』 
 突然の通信と共に狙っていた二機の三式が火を吹いた。驚いてその火線の源を辿る。目視では見えないがレーダーはそこにアサルト・モジュールがいるのを確認していた。
『嬢ちゃんのでる戦場じゃねえよ、ここは』 
 聞きなれた人をなめきったような声。
「新三郎さん……?」 
『忘れられてたら悲しいよねえ……ほら来た!』 
 突然闇から現れた見慣れない機体にぶつけられて明子の機体はよろめく。その何も無い空間にはレールガンの火線が走っていた。
『ぼけっとしてると食われちゃうよー』 
 画面が開くとそこには遼南人民軍大佐の軍服を着た兄の旧友である嵯峨惟基の姿が映っていた。


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