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遼州戦記 播州愚連隊 79

「ええんですか?」 
 明石の言葉に一度天を向き涙をこらえる。赤松の時に見せる直情的なところがまともな経歴を持っていない明石には好感が持てるところだった。
「そないなこと貴様が気にせんでええんや。それよりついに動いたな……」 
 そう言うと赤松は立ち上がる。その瞬時に締まった表情に明石と楓は表情を変えた。彼らばかりでなく、このパイロット控え室にいる全員が一つの意思にまとまったように赤松を見つめる。
「ワシはブリッジに上がる。タコ、パイロットを集めてや」 
「は!」 
 赤松の一言にすぐさま敬礼して明石は部屋を飛び出した。従卒扱いの楓も彼の後に続く。
「魚住中佐は確か仮眠中です。黒田少佐は……」 
「全員叩き起こしたれ!グダグダ言うたら外におっぽり出す言うてな」 
 その明石の言葉ににこりと笑うとそのまま士官の個室へと走る楓。明石はそのままハンガーへと駆けつける。
「いよいよか!」 
 ハンガーに向かう廊下の待合室には別所がコーヒーを飲んでいた。それを見て立ち止まった明石は大きく頷く。周りのつなぎやパイロットスーツを着た将兵達も大きく頷きあう。
「いよいよ出番だな……言ったろ?死ぬにはまだ早いってな」 
 巨漢の明石の肩を別所が大きく叩く。だがようやくここに来て明石はことの重大さを感じて足が震えるのを感じていた。
「これで勝たなあ……」 
「逆賊だな。士官クラスは全員斬首か切腹か……」 
 そう言って笑う別所を憎らしげに見下ろしながら飛び起きてきたらしい魚住と黒田を振り返る明石だった。



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