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遼州戦記 播州愚連隊 82

 近衛師団の通用門に巨大な人影が現れた。当然のように入り口を封鎖している決起部隊は警戒を始めて待機させていたアサルト・モジュールを起動させた。コックピットの中ではサイボーグ用の顔が半分以上隠れるヘルメットを着用した士官候補生西園寺要がじっと外で起動を始めるアサルト・モジュールの群れを眺めていた。
「ほう、やる気ですか?」 
 すぐさま右手のレールガンを構えてそのまま連射する。起動がされていない機体はひとたまりも無く火を噴いて倒れた。
『いきなり撃つな!お前のお袋を殺されたいのか!』 
「いやあ、寝てる機体をぶっつぶした方が被害が少なくて済むじゃないですか。それにアタシの任務は陽動ですよ。好きに暴れさせてもらいます」 
 そう言うと一気に機体をジャンプさせる。突然のことにまだ烏丸派の決起部隊は何が起きたか理解できずにいた。すでに起動済みの三式が二機合わせるように宙に浮いた近衛師団の新型機に付いて飛び上がる。
「五式の実力はどの程度かねえ」 
 付いてきた敵機に照準を合わせるが、相手が師団の敷地を背にしているので攻撃ができないことに気づく。
『馬鹿やっているんじゃない!ともかく動き回ってひきつければいいんだ!』 
「簡単に言ってくれるねえ……」 
 要はそう言うとすぐに近くの森に機体を突入させる。敵の二機もそれを見てそのまま要の機体を追う。
『今から救出隊出る!その間ひきつけていろ!』 
 通信をしていた士官の搭乗していた装甲車両が虚を付いて封鎖されていた街道のバリケードを踏み越えて都心部へと走り出した。
「それでいいわけだ……後はスコアーでも稼がせてもらおうかね」 
 要はそう言うと背中に張り付こうとしている先の大戦の従軍章をマーキングしている動きの良い三式にターゲットを絞った。下手に動けばやられると思ったのか、公園の池のほとりでじっとしている敵。もう一機は要を挟み込もうとしているようにオブジェの影を動いているのがレーダーで見て取れる。
「ステルス性能の差がこれだけあるとかわいそうに思えてくるな……」 
 そう言って真後ろを取ったつもりで飛び込んでくる新人の機体に照準を合わせた。


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