スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

遼州戦記 保安隊日乗 番外編 (2) 21

「アイシャ……テメエ……」 

 つぶされかけていた要だが軍用義体であるその体はのしかかる熊の圧力を押し戻そうとしていた。その姿に驚く菱川重工業の女子従業員達。

「ほら、平気じゃないの」 

「平気に見えるか?これが平気に見えるのか……テメエは」 

 ようやく冗談を済ませたグレゴリウスは飛び上がってシャムの後ろに隠れる。その目をにらみつける要。なんとも不思議な光景が展開していてただ呆然と見守るギャラリー達。

「それより……シャムちゃん。リアナお姉さんは?」 

「ああ、さっき来てたよ……そう言えば艦長代理になるんだよね、アイシャは」 

「まあね」 

「心配もここに極まれりだな」 

「何か言った?」 

「別に」 

 三人の女性隊員のやり取りを見て工場の職員達は噴出すタイミングを図っていた。

「それじゃあアタシ先行ってるわ」 

 そう言うと要は近くに止めてあったバイクに足を向ける。

「あれ?今日はカウラは?」 

 シャムは思わず要の第二小隊の小隊長、カウラ・ベルガー大尉の名前を挙げた。いつもはカウラのスポーツカーにアイシャと要、そして第二小隊の新人神前誠曹長を乗せて通ってきているのでバイクで通勤する要達を見るのは久しぶりだった。

「ああ、あいつは今日は有給。それと……」 

「誠ちゃんは今日は本局で検査だって。法術適正の再チェック」 

「んなことしなくても奴は結構いい活躍してるじゃないか……」 

 そうつぶやいた要をにんまりと笑っているアイシャが見つめていた。





FC2 Blog Ranking
スポンサーサイト

テーマ : *自作小説*《SF,ファンタジー》
ジャンル : 小説・文学

コメント

Secret

プロフィール

ハシモト

Author:ハシモト
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。