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遼州戦記 播州愚連隊 151

『なんやて……あれが三式の機動?……あほな』 
 焦る明石。確かに同じ三式だが安東の機動はまるで見たことが無いほど的確で俊敏だった。完全に翻弄されていると言う感覚が明石を襲う。
『でもあちらは一機でたくさん相手にする覚悟やな。スラスター出力は最小でパルスエンジンと腕や足を降る質量機動でごまかしをかけとる』 
 それは十分分かっていた。だが上段からの剣先は食い止められ、突きはかわされ、体当たりは逃げられる。次第に自分が焦っていくのが分かる。
『まだまだ未熟!』 
「なんや!」 
 安東の笑みが指向性通信のモニターに拡大された次の瞬間には明石の三式の右腕は斬りおとされていた。そのまま入った蹴りでコックピットに衝撃が走り明石は何とか機体を立て直そうとしたがすでに安東は『播磨』に向けて加速をつけているところだった。
「黒田!そっち行ったで!」 
『了解!」 
 機体の損壊状況を明石は確認する。右腕は肩から斬りおとされ、けられた時に腰の間接の一部に負荷がかかり戦闘行動は不能になっていた。
「なんやねん!」 
 明石は思い切り自分の身長に合わせた大型のシートを叩いた。
 いくら悔しがってもすでに安東は彼の担当区域をすでに抜けて黒田隊と交戦状態に入っていた。
『隊長……ご無事ですか?』
 正親町三条楓を加えて三人いた明石の部下は今は一人に減っていた。
「帰等や。近くに味方の船は?」
『『鈴鹿』がいます。そちらで修理を受けましょう』
 悔しいと言う顔の部下を見て、明石も自分が負けたことを思い知って歯軋りをした。

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