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遼州戦記 播州愚連隊 162

「脱出艇はこちらになります。今なら羽州艦隊の撤退に間に合うはずです」 
 副官の言葉に清原は大きく頷いた。爆発音が背後で響くのを見るとそのまま乗り込む。
「帝都に戻ればいくらでも挽回できる。烏丸公にもご助言いただければ……」 
 そう言って乗り込んだシャトル。背後に爆発の光が再び光った。
 静かに武装した警備班員の後をついてそのままシャトルの貴賓室に入る清原。そこですぐに彼は目にした端末の前に座って起動をはじめた。
「閣下、通信はご遠慮願えますでしょうか……」
 クルーに声をかけられて不審そうな顔で見上げる清原。
「こちらの位置が特定されます」 
「しかしこのままばらばらに帝都に向かえば効率が悪い。今は一人でも戦力が欲しいところだ」 
 その言葉に副官は大きくため息をついた。
「なんだその態度は」
「やはりあなたは戦場を知らない人だ」 
 副官のその言葉にさすがに頭にきた清原が手を振り上げた。平然と左頬を差し出す副官。だが清原の左腕が振り下ろされることは無かった。
「捕まることを恐れては政治はできないよ」 
 そう言うと起動した端末に向かい何かを打ち込んでいく。
「負けるべくして負けたんですね。我々は」 
 副官のため息を無視して清原は作業を続けていた。
「最善は尽くしますが捕まった時は諦めてください」
 パイロットはそれだけ言うと貴賓室の扉を閉めた。

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