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遼州戦記 播州愚連隊 183

「聞かせろとか聞きたくないとか面倒な奴だな」 
 そう言うとニヤリと笑って黙り込む魚住。その様子になぜか満足げな楓。
「まあ知らんでもええことなのはようわかった。で?」 
「で?ってなんだよ」 
 魚住はそう言いながら手元の携帯端末を開く。そしてそのままいくつか操作をすると明石の腕の携帯端末が着信を知らせた。
「あんまり広めたくは無かったんだがな。一応法術に関する陸軍と海軍の資料で俺が届く範囲のものは送ったぞ。もしもっと深入りしたければ別所に聞け」 
 そう言うと魚住は立ち上がった。
「そう言えば……久しぶりに野球でもやりたいな」 
「チームがおらん」 
「まったく空気が読めん奴だな……何も職業野球をやろうってわけじゃねえんだから」 
 呆れたようにそう言うとボールを投げるフォームを再現してみせる魚住。その様子を苦笑いで眺める明石。
「まあしばらくは安泰と行きたい所だが……どうなるか」 
「どうなるかではなく我々がどうするかだと思うのですが……」 
 黙っていた楓の突然の言葉に魚住も明石も彼女の顔を見た。
「見ないでください。恥ずかしい……」 
 その急に見つめられて恥ずかしがる姿に魚住と明石は大笑いを始めた。
「おい、何してるんだ?」 
 水を飲みに言っていた黒田が帰ってくる。
「まあ……あれだ。特に何もやってなかったよ」 
 ごまかすような魚住の言葉に黒田は不思議そうな顔をして明石を見つめていた。明石も楓もただ何も言うことがないというように黙って微笑んでいた。


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