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遼州戦記 播州愚連隊 188

 近づいてくる警察官。それも運転する明石の海軍の制服を見て少しばかり表情が雲った。
「すみません……免許書を……」 
 窓が開いて眼鏡の警官の言葉に明石は懐から免許書を取り出す。
「この先……他のコロニーへの通用道は閉鎖されていますが……」 
「ええねん。墓参りや」 
 明石の言葉に警察官の表情に緊張が走った。この先には墓地と言えば上流貴族の墓所しかない。その様子にすぐに免許書を返すと堅苦しい敬礼をしてみせる。
「あんなにしゃっちょこばらなくてもええのになあ」 
「なあにこの国は二百年も庶民は貴族に頭を下げておこぼれをもらうものと言う教育が行き届いているんだ。仕方ねえんじゃねえか?」 
 投げやりな嵯峨の言葉。そのまま車は墓所へ続く道を走る。人死にがたくさん出たあとだというのに墓所への道はなぜか明石の車だけが走っている状況だった。
「えらい空いてますな」 
「今葬式しても誰も来ないから自重してるんじゃないの?」 
 そう言うと嵯峨は門が見えてきたのでなんどかシートベルトを緩めるようなしぐさをした。車はそのまま門のところで止まる。今度は守衛と墓所管理の職員が近づいてきた。
「これは……安東様のお知り合いの方ですね」 
「何で分かるの?」 
「先ほど赤松様からすぐに到着するから準備をしておけと言われましたので」 
 職員はそう言うとカードを明石に手渡した。
「さすが忠さん。気が利くねえ」 
 嵯峨はそう言うとにんまりと笑い明石からカードを受け取った。


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