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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 4

「名前が重要なんじゃない。むしろその中身が大事なんじゃないのか?一応私立の学校という話だが設立に当たりいくつかの在日アメリカ軍の外郭団体から金が流れているらしいからな。実際は米軍の法術師養成機関と考えるのが妥当だろう」 

「なんだよ、カウラは知ってたのか?」 

 まるで自分の見つけたネタを馬鹿にされたように要が頬を膨らませる。それを見てアイシャもようやくおちついてきたというように口元を引きつらせながら立ち上がった。

「なるほどねえ、さすがカウラちゃんは勉強熱心でいらっしゃる」 

「貴様等が仕事をサボることばかり考えているからだ」 

 そう言うとカウラはそのまま参道を歩き始めた。要は升を男に返すとその後に続く。

「でも僕も思いますけど『魔法学院』は無いと思うんですけどね」 

 まるで自分が仲間はずれにされていたとでも思っているようにすたすたと歩いていくカウラの後に誠もついていく。要もアイシャもその後ろからいつかカウラをからかおうというような様子で歩いていた。

「まあ東和警察だって警察学校に法術部門を立ち上げたからな。今のところは東都条約の規定により法術の軍事的使用にはさまざまな規制がかかっている・・・」 

「一応はね。でも実際それを守るかどうかとなると別問題でしょ?」 

 アイシャはそう言うと誠の手を引いて走り出す。

「なんですか!」 

「何ですかって言うことは無いんじゃないの?せっかくの正月休み。初詣ならもっと明るい気分ですごしましょうよ!カウラちゃんはまじめすぎ!もっと楽しまなくっちゃ!」 

「で・・・そうすると何でテメエ等が手をつなぐんだ?」 

 明るく誠の手を引こうとしたアイシャの手を要は叩いて離させた。

「なによ!」 

「なによって何だよ!」 

 いつものように要とアイシャがにらみ合いを始めた瞬間。誠は強烈な違和感を感じて立ち止まった。


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