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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 13

「何すんだ!テメー!」 

「いやあ褌とか言うと面白くってさ」 

「だと何でアタシの胸を触るんだ?」 

 突然の行動に顔を赤らめるラン。そして同じように手を伸ばしてきたアイシャをその凶悪そうな瞳でにらみつけた。

「馬鹿は置いておいて。つまり、法術の存在が広く認知されるまではその能力そのものが見つからなかったわけですね」

「そー言うこった。法術だけを研究している間はそれぞれの能力の関係なんて気にもかけてなかったからな。能力が存在すること自体が不思議だった時代にはそれを利用してしまう力があるなんて考えもつかないだろーしな」 

 落ち着いてつぶやくとランは立ち上がった。

「ここでグダグダ話していても始まらねーよ。飯食って屯所で話そうや」 

 そんなランの言葉に誠達は時計を見る。ちょうど今日の朝食当番のヨハンが得意のリゾットに仕上げの隠し味を入れている時間だった。

「じゃあ食堂に行くか?」 

「要さん、何で疑問系なんですか?食べますよ僕も」 

 仕方なく立ち上がる要について誠も立ちあがった。アイシャはすでにドアに寄りかかって誠達を待っていた。

「それにしても人の力を勝手に使えるってんだろ?最強じゃないか、考えてみたら」 

 要のつぶやいた言葉に誠も頷く。そしてそうなれば自分の空間操作能力も利用されるだろうことを考えてそれをどう使うつもりなのかを考えてみた。

「だからオメー等はもう少し物事の切り替えを覚えろよ。ここで考えていても何も生まれねーぞ」 

 そう言うと気軽に手を振ってランが廊下に出て行くのに誠達は付き従った。

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