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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 15

「シャム・・・」 

「冗談だって!ね、ランちゃん」 

「冗談?いつものことじゃねえか」 

 明るいシャムの言葉に要が突っ込みを入れた。呆れているラン。いつもの光景にヨハンは呆れたようにモニターに画像を転送した。

 円グラフ。そこにはテレパス、空間干渉、意識把握などの法術の能力名が並んでいる。

「見ての通り法術師の発生確率は一万分の一以下とされている。ほとんどが遼州系の人物だが、確立は落ちるが純潔の地球系の住民にも法術師の発生が確認されている」 

「先生!いいですか?」 

「なんですか?西園寺大尉」 

 話の腰を折られて吐き捨てるようにつぶやくヨハンをいかにも楽しそうな要が眺めている。

「血筋云々の話は別としてアタシみたいなサイボーグに法術師の発生例はあるんですか?」 

「そう言えば康子さんは空間干渉の達人だったな」 

 要のもっともな話にカウラが頷く。

「今のところサイボーグの法術師の発生例は無いんですがね。ただ西園寺大尉がその初めての例になってもおかしくないですね」 

「と言うとなんだ?」 

 退屈そうなランの一言に大きく頷くヨハン。

「先ほど法術師の発生に純潔の地球系でもその例が紹介されていると言う話ですが、すべての発生例が遼州系の住民と接触する機会の多い人物に限られています。当然大尉は神前と接点が多いわけですから法術の才能が開花してもおかしなことはひとつもありません」 

「ふうん」 

 満足したと言うように要は椅子の上で伸びをした。

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