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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 22

 空薬莢が転がる射撃レンジで静かに先頭を歩いていたアイシャが手にしたバスケットからショットガンの弾薬の箱を取り出す。

「どーれ・・・サンドバック弾か・・・こいつは銃には悪そうだよなー」 

 駆け足でアイシャに追いついたランが仕方がないというようにオレンジ色の毒々しい箱を開け始める。誠やカウラも仕方がないというように土嚢を蹴って射場に上がった。

「誠、オメエ的な」 

「西園寺。冗談を言う暇があったら弾を込めろ」 

 カウラはそう言うと新しい弾の箱から取り出した弾薬を一発一発青い銃に込めていく。

「これって何が入っているんですか?」 

 実は普段から同じ構造のショットガンを銃の下にぶら下げて使用している誠の言葉に要は大きくため息を着いた。

「あのなあ、基礎も基礎だぞ。弾頭には布製の袋が入っているんだ。その中身は重量のある樹脂。約5メートルで10センチくらいの大きさに開いて目標に到達。打撃力で相手を無能力かすると言うのが売り文句だ」 

「有効性があるのが25メートルくらいだからな。かなり銃を撃つタイミングが難しい。クバルカ中佐。私からでいいですか?」 

 言葉を継いだカウラが弾を込め終わると静かにフォアグリップを引いていた。

「おっし。口で言っても分からねーだろうからな。そこの鉄板にぶち込んでやれ」 

 ランがそう言うとそのままカウラは10メートルくらい先の鉄板に狙いを定めた。すぐに初弾が放たれる。銃声の後、鉄板が鈍器で殴られたように大きく揺れる。

「へえ、面白いわね。じゃあ私も」 

 そう言うとアイシャはシャムが使っているショットガン、サイガと同型の青いショットガンの重厚を30メートル先のペーパーターゲットに向けた。

 三発の銃声。そして着弾点で上がる土煙。

「面白いわね」 

 ニコニコ笑いながらアイシャはテーブルに置かれていたオペラグラスに手を伸ばした。

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