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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 23

「ああ、当たってるわね。私すごいわ」 

 満足そうに頷くアイシャ。その同じ方向を要が見つめている。サイボーグらしく望遠機能を使用しているようで静かに額に右手を当てている。

「・・・当たり前だ、こんな距離」 

「じゃあお手本を見せてよ」

 口を尖らせるアイシャに対して笑みを浮かべて青い銃にマガジンを叩き込む要。すぐさま五連射。満足げに全弾撃ちつくしたと誇るように誠達を見回す。

「さすがよねえ。これは一応褒めとくわね」 

 再びオペラグラスを手に取ると頷きながらアイシャは着弾点を確認した。

「じゃあ私もやるか・・・」 

 カウラがそう言って初弾を装てんしたところでランがカウラの銃に手を置いた。

「オメー等射撃ごっこしているわけじゃねーんだ。全員そこに並べ」 

 仕方ないと言うようにカウラは銃口を上に向けて要達が使っていた射撃レンジに立った。要もアイシャも小さいとはいえ上官のランに逆らうわけには行かずに隣のレンジに移る。

「あのー僕は?」 

「神前は撃ち方自体がおかしいから。ここでアタシの撃ち方を見てろ。

 そう言うと130cmに満たない小さな体には大きすぎるショットガンの銃口をターゲットに向ける。

「まず反動は普通の殺傷弾よりでかいからな。こうしっかりホールドするわけだ」 

「まずアタシは普通の人間よりちっこいからな。こうしてしっかり銃にぶら下がるわけだ」 

 ランの声まねをする要。思わず噴出しそうになる誠だが上官相手とあって必死になってこらえる。

 完全に要を無視していたランが初弾をターゲットに命中させる。そして驚いている誠に見せ付けるようにして短い手で起用にポンピングしながら5発の弾丸を発射して見せた。

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