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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 24

「こうやるもんだ」 

「小さいからな。よくできたなあ」 

「西園寺。一度死んでみるか?」 

 殺気立つラン。その元々にらんでいる様な顔がさらに殺気を帯びる。

「とりあえず見本だ」 

 カウラはそう言うと等間隔で五発の連射を行なう。ターゲットの金属プレートが煙に覆われる。

「低殺傷能力でもこれは危ないんじゃないですか?」

 誠の言葉に要が心底呆れたという顔をしている。

「『低』だからな。オメエが三ヶ月前まで使ってた22LR弾だって当たり所が悪ければ人は死ぬぞ。こいつも同じだ。頭とかに当たれば場合によっては十分死ぬからな」 

「そんなものよ。警棒を振り回すより文化的でしょ」 

 要は取り外したマガジンに、アイシャはバレルの下の弾倉にオレンジ色の派手な色のショットシェルを押し込んでいる。

「なんやかんや言いながら嫌いじゃないんだなお前等も」 

 そう言いながらカウラも装弾を開始している。仕方なく誠も慣れた手つきで弾倉を開いてショットシェルを押し込んでいく。

「遊びじゃねーんだからな。狙う対象は暴動に発展しそうな興奮状態の暴徒。それを一撃で殺さずに行動不能に陥らせる。それを頭の中でシミュレーションしながら撃てよ」 

 ランもまた装弾を開始していた。バスケットの中の弾は五箱。実銃の射撃訓練に比べると明らかに少ない。

「これも高い弾なんですか?」 

 弾を全弾装てんしてフォアエンドを引いて薬室に弾を込める誠。

「まーな。結構な値段だがスラグ弾やバックショットとはかなり弾道が違うぞ。急激に初速が落ちるからかなり狙いより下に当たることを考えろよ」

 親切なランの言葉を聴くと誠は銃口をターゲットに向けた。


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