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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 25

「ボスン」 

 誠の撃った初弾はあっさりと出たがターゲットの手前で着弾した。

「もっと銃口を上げろ。初速は普通のスラグなんかよりぜんぜん遅いんだからな」 

 ランの言葉に少しばかり焦りながらポンピングをする。

 そして狙う。照準装置の無いショットガンでは感覚で着弾点を覚えるしかないことが誠も知っていた。

「ボスン」 

 今度はターゲットを飛び越えて白い弾頭らしきものが飛んでいくのが見える。

「ったく・・・お前本当に東和軍の幹部候補の過程を通過したのか?」 

 呆れる要に首をひねりながら再びショットシェルを込めて銃口をターゲットに向ける。

「ボスン」 

 ようやくターゲットの中央に弾が当たったのが分かる。人型の鉄板が揺れて着弾を表している。

「ボスン、ボスン」 

 四発撃ち尽くして誠は大きなため息をついた。

「誠ちゃん。もう少し練習しようね」 

 アイシャもさすがに呆れたと言うように誠の肩を叩く。仕方が無いとうつむく誠を見ながらカウラは自分の銃に弾を込めていた。

「まあ神前には剣があるだろ?どうせこの距離くらいでの衝突だ。警棒で対応できれば文句は無い」 

「その警棒で対応できないからこいつを使うんじゃねえのか?甘いねえ、隊長殿は」 

 カウラのフォローを台無しにする要。誠はいつものことなので逆に開き直って銃に弾を込め始めた。


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