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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 28

「何しに来たんだ?あのおっさん」 

 そう言うと撃ちつくした銃をラックに置いてのんびりと伸びをする要。視線を向けられてカウラもアイシャも首を振る。

「あの人も結構大変なんだからよー。少しは汲んでやれよ」 

「それは副隊長のお仕事じゃないですか?私達がどうこうできることじゃないし・・・ねえ誠きゅん!」 

 アイシャに話を振られて薬室に弾を装弾したばかりの誠はうろたえながら頷いた。

「あぶねーだろーが!」 

 素人同然の誠が射撃をしようとしているところに声をかけたのを見つけてランがアイシャの頭を小突く。舌を出しながらそのままアイシャは椅子に腰掛けた。

「ボスン」 

 また誠がショットガンを撃つ。再びマンターゲットの足元に煙が立ち込める。

「神前よー。少しはまともに当ててくれよ。アタシ等が近くで戦闘中かも知れねーんだぞ」 

 ランの言葉に静かに頷く。そして今度は少し銃口を上げてターゲットに向かう。

「ボスン」 

 今度は腰の辺りに着弾する。白い布状の弾丸が展開しているのがよく見えた。

「そうだ。忘れるなよその感覚。慣れてくれば狙いをつけなくても軽くあれくらいの場所に当てられるんだ」 

 そう言うとランも弾を込め終えた銃を持って射場に立った。

「バス!バス!バス!バス!」 

 四連射。マンターゲットの腹部に何度となくぶつかる弾丸。

「ようやく調子が出てきたところで弾がなくなって終了・・・か」 

 そのランの言葉にほっとしている誠。その表情に要とアイシャはにんまりとした笑みを誠に向けてくることになった。

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