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遼州戦記 保安隊日乗 低殺傷火器(ローリーサルウェポン) 37

「あのー西園寺さん」 

「なんだ?」 

「パンツを履きたいんですけど」 

 シャワーのブースの中でじっとしている誠を見て要は急に顔を赤らめた。

「散々見せられてるから平気だよ。さっさと着替えろ」 

「ふーん。こうして一歩誠ちゃんと仲良くするわけね」 

 突然の言葉に誠も要も驚いて入り口に視線を向けた。満足げな表情のアイシャが全裸の誠をまじまじと見ていた。

「クラウゼ少佐・・・」 

「さっき要ちゃんが言った通りじゃない。私も見慣れてるから平気よ」 

「僕が平気じゃないんです!」 

「へ?」 

 呆れたような顔に変わったアイシャの表情。明らかにそれが作ったような顔なので要はその頭をはたいた。

「痛いじゃない!」 

「くだらねえこと言ってねえで仕事しろ!資料を取って来いとか言われてたろ?」 

「それは要ちゃんも一緒じゃないの。このまま全裸の誠ちゃんを押し倒して・・・」 

「誰がするか!」 

 入り口でにらみ合う二人。誠は仕方なく飛び出してバッグから換えのパンツを取り出し無理に履いた。体を拭いていないので体に付いたお湯が冷えて水になってパンツにしみこむ。

「誠ちゃん風邪引くわよそんなことしていると」 

「お二人が出て行けばこんなことはしなくて済んだんですよ!」 

「もしかして私のせい?」 

 要と誠にそれぞれ視線を向けるアイシャ。二人が頷くのを見ると次第にすごすごと入り口に向かうが、当然のように要の袖を引いている。

「外で待ってるからとっとと着替えろ」 

 それだけ言うと要は入り口の引き戸を閉めて外に出て行った。

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