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遼州戦記 保安隊日乗 番外編 (2) 72


『熱源……二!パターンは装甲ホバー……と……』 

 アンがそこまで言ったとき今度は衝撃波が機体を襲う。モニターの中で泥でにごった川の水が跳ね上がるのが見える。

「判断が遅いよ!最悪の可能性で常に慎重に行動。単独行動任務の最低限の原則!」 

『すみません』 

 謝るアンだがまだ敵の攻撃は続いていた。榴弾を発射して時間を稼ごうとするアン。幸い、政府側民兵組織の攻撃が始まり、目標の関心はそちらへと移っていく。そしてアンは自分の機体がまるで破壊されたような姿で川の中に仰向けにひっくり返っていることに気がついた。

『このまま起きていいんでしょうか……』 

「それは自分で考えないと」 

 シャムは教官らしく厳しく言い放つ。その姿になんとなく冷やかしたい気持ちいっぱいという表情の島田が笑みを堪えながらデータの解析を続けていた。

『しばらくはセンサーでの解析作業……振動?』 

 正解を求めて哀願するような視線をシャムに向けるアン。だがシャムは答えることもせずにじっとモニターを見つめている。

「少しは助け舟くらい……」 

「島田君は黙ってて」 

 さすがに見かねて口を挟んだ島田を一言で蹴散らしたシャム。そのやり取りを見てアンは真剣な顔でセンサー類のチェックを開始した。

『二足歩行?……間違いありません!目標一!ターゲット確認しました!』 

「それでは対応行動!」 

 ようやく一機の破壊対象を発見したことで笑顔を浮かべたアンだがすぐに集中した表情で機体を起き上がらせる。破壊されていたと思っていた機体が突然起き上がったということで周りの武装勢力の動きに乱れが生じる。

『距離……1500!一気に接近します!』 

 アンはそう叫ぶと法術を発動させた。空間が切り裂かれ、周りの景色が赤く染まる。

「早いよ……」 

 小さな声でシャムがつぶやく。景色は赤く染まり、その中央に棒立ち状態の敵にアンの機体の右腕から伸びたニードルが突き立てられる。



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